東京理科大学の学生たちの夢を詰め込んだラーメンが、野田市で10月6日から提供され始めた。店の名は「RAMEN MONDAY(ラーメン マンデー)」。親交あるラーメン店の月曜定休日に、学生たちが週1日だけオープンする。
東武野田市駅から徒歩15分。大型商業施設の近くの店舗でラーメンを提供するのは、同大野田キャンパスの「理科大ラーメンサークル」の有志メンバー約10人。正式オープン初日の6日のラーメンは、白湯ベースの「蟹と鶏濃厚ラーメン」、あっさりした「和風昆布水つけめん」、こってりつけ麺の「塩だれとんづけ」の3種類。価格は千円前後に設定した。1カ月前からテスト営業をしていたとあり、この日は午前11時の開店と同時に近隣の人たちが次々訪れ、「うまいね~」と店内に笑顔が広がった。
代表を務めるのは川本竜靖さん(24)。福岡県出身で、大学に入って初めて食べた味噌ラーメンに衝撃を受け、1年生の時にサークルを立ち上げた。食べ歩くうちに、自分たちでも作ってみたいという気持ちが強くなり、公民館の調理室を使い、みんなで試作を繰り返すようになった。そして市内や大学のイベントで、高い評価を得るまでに。「いつか、自分たちの店が持てたら面白いね」。そんな話を仲間内でしていた。
今夏、親交のある「二代目 麺屋こうじ」から「定休日に店を使わないか」と声を掛けられた。「やります」。4年生だった川本さんは9月から大学を休学、仲間たちと準備を進めてきた。
衛生管理は麺屋こうじの管理下で徹底する。麺屋こうじグループの髙橋和哉さん(38)は「頑張りたいという学生を、応援したい。そして学生たちと一緒に、おいしい食を地域に提供していきたい」。
ラーメンのラインナップは、お客さんの反応を見ながら変えていく方針で、店は1年を目標に続ける。川本さんは「その後、別のメンバーが引き継ぐかどうかは分からないが、まずは挑戦してみる。地域のみなさんから学びながら、野田の食材や調味料を使ったラーメンを完成させたい」と話している。
営業は毎週月曜日で、午前11時~午後3時、午後6~9時半ラストオーダー。
東京理科大生が野田でラーメン店 サークルメンバーら、好きが高じて週1で営業
