
手賀沼の水質汚染で絶滅した水生植物「ガシャモク」を市民の手で育てるワークショップが、我孫子市など手賀沼流域7市で今夏、あった。手賀沼にかかわる市民団体や7市などでつくる手賀沼流域フォーラム実行委員会が主催した。
ガシャモクは、絶滅後に手賀沼湖畔の土の中から掘り出された種子から、市民らが育ててきた。これまで手賀沼への移植も試みられたが、成功していない。
ワークショップでは、参加者がガシャモクを沈水植物栽培用の水槽「モグリウム」に自分の手で移植し、それぞれの自宅に持ち帰ってもらった。我孫子市の井口英明さん(小4)は「一度絶滅したのに、土の中で種が生きていたことが面白い。頑張って育てます」と話した。八鍬雅子委員長は「多くの市民がガシャモクでつながり、手賀沼再生の力になれば」。