グランマの歌声 温かく 柏のコールマイン、活動半世紀 9月28日、我孫子でコンサート

コンサートに向け練習するコールマインのメンバー

 優しく、温かな歌声。人生の年輪が、ハーモニーに重なり合う。柏市の女声合唱団「コールマイン」。メンバー15人は、79歳から95歳のグランマたち。結成50年を記念したコンサートが、9月28日に我孫子市のけやきプラザで開かれる。
 毎週金曜日の午後、柏市の布施近隣センターに、元気な歌声が響く。コンサートに向け練習するのは、合唱組曲「落葉松」、合唱団の愛唱歌「風が」「霧と話した」、シャンソンなど。メンバーは指揮者の坪井フミ子さん(86)から、「歌 詞、ちゃんと覚えてる?」などと声を掛けられながら、歌声を合わせていく。  結成は1976(昭和51) 年。富勢小学校PTA文化部の活動として始まった。当初は60数人の大所帯。子どもたちが学校を卒業しても、メンバーは合唱団を卒業せず、歌い続けてきた。
 現在のメンバーのうち9人は結成時から。その一人、川島トミさん(95)は合唱団の経験はなかったが、 「歌が好きなので」参加し た。「みんなに合わせて、一緒に歌い、一緒に進んでいく」のが楽しい。元気の秘訣は「週1回、練習に来 て、歌うこと」。
 指揮者の坪井さんも、結成当時から指導をしてきた。今も練習の冒頭、メンバー一人ずつに数分かけて、発声を教える。「みなさん、声に衰えがない。15人の素晴らしい人間性が、歌声に表れている」
 週1回の練習は、メンバ ーにとって生活の一部。コロナ禍の時も、一時休館した近隣センターが再開されると、すぐに練習を始めた。コンサートは5年おきに開催してきたが、結成45年の時はコロナで開催できなか った。今年は50年記念コンサートにこぎつけたが、年齢を考え、ステージに椅子を用意し、曲や体調によって、座って歌うことも。実行委員長の松木篤美さん(80)は「観客のみなさんが一緒に歌って楽しめるステージもあるので、ぜひいらしてください」。
 28日はJR我孫子駅前のけやきプラザのふれあいホ ールで、午後1時半開演。入場料500円。問い合わせは松木さん(04・7132・3402)へ。

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