外国人急増の我孫子市 日本語学校でマナー教室

ゴミの分別について質問する生徒=我孫子市

 外国人の住民が増えている我孫子市で、ゴミ出しのルールや電車内でのマナーなどを学んでもらう講話会が、8月4日、市内のAOI日本語学院で開かれ、約50人の外国人学生たちが、真剣に耳を傾けた。
 同市では、2022年7月に2214人だった外国人の住民が、今年7月には4158人と3年で1・9倍と急増している。内訳では、ネパール人が1269人、中国人が775人、スリランカ人が387人。市に「ゴミ出しのルールが守られていない」などの苦情が寄せられるケースもあるなか、学院側が講話会を市に依頼した。
 当日はまず、市生活衛生課の職員がごみの分別ルールについて説明し、「分別の仕方が分からなければ、生活衛生課に電話してください」と呼びかけた。
 またJR東日本我孫子乗務ユニットの職員は、インドネシア語やミャンマー語など6カ国語の訳がついたマナー資料を用意し、電車内では電話ができないことなど紹介。「みなさんの国では大丈夫なことでも、日本ではマナー違反になることがある」などと伝えた。
 インドネシアから来日し、将来は介護職に就くことを希望するハンス・メイヤーさん(23)は「学院の先生から、ゴミの分別ルールは教わっていたが、なかなか難しい。今日、さらにしっかりと知ることができてよかった」と感謝した。学院の松木亜紗美・教務主任も「学院からだけでなく、市役所やJRの方から話を聞くことで、しっかりと意識づけられたと思う」と話していた。

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