賑わいづくり、松戸で一緒に 「やりたいこと」に挑戦 坂川ながるるプロジェクト

「ながるるひかりの夏まつり」のブース=松戸市

 松戸市中心部を流れる坂川。その川沿いにある春雨橋親水広場や周辺エリアを舞台に、市民のアイデアで街に賑わいをつくる「坂川ながるるプロジェクト」が進行中だ。
 昨秋から親水広場周辺では、野外映画会や「空想夏まつり」など、様々なイベントが開かれている。「街歩きのマップがあれば楽しい」「夏だから、うちわ作りのワークショップできないかな」など、自分の「やりたいこと」に市民が挑戦する場だ。
 8月9、10日には、「ながるるひかりの夏まつり」をキテミテマツド前の広場で開催。松戸宿坂川献灯まつりと連携し、「かき氷型のランタンづくりの店をしたい」など、子どもたちの「やりたい」を形にした店や段ボールを使ったワークショップのブースなどが、賑わいを作り出した。 
 本を交換するのは「言の葉の棚」。思い出のある本を持ち込み、代わりに誰かが置いていった本を受け取る。今春から出店する佐々木沙紀さんは「別のイベントで似たような取り組みを見て、面白そうなので、自分でアレンジしてみた」。本のタイトルが分からないように包装し、表に元の持ち主のメッセージをつけた。ジワジワ人気が広がり、「次はいつ?」と聞かれることも増えてきた。
 イベントの合間に、各地で街づくりにかかわる人を招いてのミーティングや、坂川周辺のごみ拾い&お茶会、次のイベントに向けた「作戦会議」もあり、参加した人たちが周りのアドバイスを受けながら、やりたいことの実現を目指す。
 プロジェクトは、市の委託で、松戸市のトノコーポレーションが進める。同社はomusubi不動産の屋号で、空き家を使った街づくりに取り組んでおり、殿塚建吾代表は「松戸の街にかかわる人を増やし、『こんなことをやりたい』という思いを形にできるように、人と人をつなげていきたい」と話す。今後のイベントは随時「坂川ながるるプロジェクト」のHPで。

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