
「柏に美術館を創りましょう」と呼びかけている柏の文化を育てる会(三坂俊明代表)は4月19日、ラコルタ柏で東京都美術館の元学芸員で豊富な経験と学識を持つ佐々木秀彦さんを講師に「柏にふさわしいミュージアムの提案」をテーマにした講演会を開催した。
当日は約70人の市民が集い、映像を駆使しながら国内の美術館事情をはじめ、都市計画の中での芸術文化振興の取り組みなどについて説明する佐々木さんの話に熱心に耳を傾けた。佐々木さんは「文化芸術で潤いがなければ街は発展しない」と語り、「住人みんなが当事者意識を持つこと、エンパシーが大事だ」と力強く話した。さらに「生きる糧としてのアートを育てていこう」と呼びかけた。
参加者からは「駅前に芸術文化複合施設が欲しい」「市内にどんなアート作品があるのか、現状を把握したい」などの声が聞かれた。主催した同会代表の三坂さんは「まず、市内のアート作品のリサーチを進めて、できることから一歩ずつ始めていきたい」と話した。