千葉大・園芸学部エール 松戸でゴクリ! 研究で使いきれないシャインマスカット使用

園芸学部エールの味に笑顔=松戸市

 千葉大学園芸学部(松戸市)が、学内で栽培したシャインマスカットを使ったクラフトビール「園芸学部エール」を、柏市の柏ブルワリー本店の協力で開発した。豊かな味わいの逸品に仕上がり、5月17日には松戸クラフトビールフェスで市民ののどを潤した。
 果樹園芸学に取り組む学生や齋藤隆德准教授らによるプロジェクト。柏ブルワリーの梅﨑勝代表が、齋藤准教授の果物に関する研究に興味を持ち、連絡をとったのが縁で、2023年にビールづくりがスタート。
 原料に、大学の研究で使いきれなかったシャインマスカットを使用。学生たちは柏ブルワリーに通い、果実を手作業でつぶし、味を確かめては話し合い、ビールづくりに励んだ。昨年11月に松戸市のイベントで初披露。ビールフェスでは、「うまい!」という声を、次々とかけられていた。
 大学院生の㓛刀幸暢さんは「ビールづくりの工程を直接知ることができ、新鮮だった」と振り返る。齋藤准教授は「栽培・加工・販売の一連の過程を経験することが、学生の将来に役立てば」と期待する。
 すでに在庫はないが、今後も製造に取り組み、味を追い求めたいという。

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