めるへん文庫最優秀賞、久野さん(中1)作「黒猫とピアノ」 全国から127編

 我孫子市が全国の小中高生を対象に実施している創作童話等コンクール「めるへん文庫」の第23回表彰式が3月2日、同市アビスタホールで行われ、最優秀賞1編のほか、小学生部門8編、中学生部門4編、高校生部門7編が選ばれた。
 今回の応募は127編で、最優秀賞の「古登正子賞」は、審査員満場一致で我孫子市の中学1年生久野晴香さん作「黒猫とピアノ」に決まった。廃墟に置き去りにされたピアノと黒猫の出会いから、街の人々も幸せに導く心温まる友情物語。審査員からは「情景描写や心情表現が巧みで、グイグイ読ませる力を持った作品」と高く評価。久野さんは、「夏休みの宿題を終わらせる目的で書き始めた作品だったので、最優秀賞に選ばれたと聞いてとてもびっくり、うれしかったです」と受賞の喜びを語った。
 「めるへん文庫」は、同市在住で児童文学作家の故・古登正子さんが「子どもたちの文学創作に役立ててほしい」との願いをこめた寄付金をもとに発足。作品集は1冊500円で販売。市内の図書館でも読むことができる。
 問い合わせは、同市教育委員会文化・スポーツ課(04・7185・1601)。  

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