戦争で亡くなられた人々を追悼し、世界の恒久平和を祈念するため8月15日、印西市文化ホールで平和祈念式典が開かれ、来場者が一人ずつ「印西平和の鐘」をつき、黙とうを捧げた。
「印西平和の鐘」は、同市船尾出身の日本近代金工界の権威、香取秀真氏の長男で人間国宝の鋳金家、故香取正彦氏の作品で、1991年2月にご遺族により寄贈された。同氏による「広島平和の鐘」と同じ大きさだ。
式典に参加した同市在住の本田満さん(66)は「今年で3度目。孫を連れての約束ごとになってきました。この鐘をついた経験が心のひっかかりになれば」と話し、5人の孫には鐘をつく前に「平和のことを願ってね」と話したと言う。
市内の中学3年生を対象に募集した「印西市平和への願いを込めた標語」の優秀作品の表彰も行われ、785点の応募の中から印旛中学校の堀部勝哉さん作「平和という 希望の光 いつまでも」が最優秀賞に選ばれ、「第3次世界大戦が起こらないようにと願いを込めた」と語った。
