
認知症についての関心と理解を深める9月の「世界アルツハイマー月間」に合わせて我孫子市は8月と9月の毎週月曜日を「ORANGE DAY! (オレンジデー)」と定め、今年も8月1日、我孫子市民プラザホールでスタートイベントを開催した。認知症理解のシンボルカラーであるオレンジ色の物を身につけ、認知症の方へのサポートや自身が認知症になっても自分らしく生きる事などを意思表示する活動だ。
当日は市内の高齢者施設の方と地域の学生や子どもたちによるオレンジストラップ作りのワークショップが行われ、完成したオレンジ色のミサンガを星野順一郎我孫子市長へ贈呈。また、認知症の理解を深める「認知症になっても住みたい街・あびこ」と書かれたオレンジ色のステッカーを藤田泰彦郵便局長へ手渡した。
2020年から行われているオレンジデーのスタートイベントを主催したあびこね実行委員会の星良子さんは「コロナ禍で会えないけどつながる活動を4年間行ってきた」と話す。認知症予防にと手先を使うミサンガを作り、そのミサンガを認知症サポーター養成講座を受講した小中学生などにプレゼントしてきた。今年は実際に顔を合わせて活動をしようとワークショップが開かれ、石井総子さん(80)からストラップ作りをサポートしてもらった我孫子東高校1年の畠山桃子さんは「色々な人と関わりたくて参加した。作り方も分かりやすく教えてくれて楽しかった」と話し、石井さんは「サポートできて良かった」とにっこり。
オレンジデーの期間中、同市の郵便局窓口職員はオレンジ色のものを身につけ、配達員のバイクや車にはオレンジステッカーが貼られ、街中がオレンジ色に染まる。