
柏市消防出初式が1月7日、大堀川防災レクリエーション公園で行われた。今年で68回目。新春恒例の伝統行事だ。
当日は式典開始前、熊谷俊人千葉県知事、太田和美柏市長ら参列者が能登半島地震による犠牲者の冥福を祈り黙とうを捧げた。太田柏市長は式辞で「消防団は市の要であり、この日を契機に決意を新たにして柏市を守るよう尽力してもらいたい」と述べた。
演技の部では、柏若鳶会によるはしご乗り、消防団員による小隊訓練、市立柏高等学校吹奏楽部によるマーチング演奏が行われ、最後に5つの分団による10線の迫力ある一斉放水が披露されると、観客から大きな拍手が送られた。子どもと一緒に熱心に見ていた流山市の永野祥弘さん(36)は、「防災の大事さを教え、放水のリアルさを見せることができるので素晴らしい」と話した。
柏市消防局では、今後も「市民の安全性を高める消防行政の展開」を基本理念として、大規模災害や特殊災害に対応できる消防体制、救命率の向上を目標に消防力の整備と充実を図り、市民が安心して暮らせるよう消防力の充実を目指す。