290組の人形供養でこども食堂支援、柏斎苑

 柏市で葬祭業を営む柏斎苑(小林裕応代表取締役)は4月15日、名戸ケ谷と柏の葉、高柳の3会場で人形供養を執り行った。愛情を注ぎ親しんできた人形たちの魂を供養したいという多くの方の願いで5年前から春と秋の年2回開催している。主宰者代表の小林さんは、「このイベントが地域の絆となって広がればと、集まった浄財は地域活動の団体へ寄付を始めました。これまで多世代交流コミュニティーサロンのほか、この3年は高齢者と子どもの食を通した活動、こども食堂を運営する特定NPO法人ワーカーズ・コレクティブういず(北田惠子理事長)に寄付をしています」と話し、今回集まった20万4108円を同法人の北田さんに手渡した。「頂いた寄付のお金は、ひとり親のご家庭の支援や子ども食堂などで使わせていただきます」と北田さん。
 市松人形の供養に訪れた金子美紀子さん(83歳)は「人形は生きているので、供養していただいて安心しました。子どもたちに還元できればうれしい」と話した。このイベントを知り、寄付だけに訪れる方もいらっしゃると話す小林さんは「地域の輪が少しずつですが、広がってきたのでうれしく思っています。さらにこの輪を発展させていきたい」と意気込みを語った。

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