元気に のこった! 投げた! 八朔相撲 柏の小学生

土俵で対戦する子どもたち=柏市

 柏市の富勢地区に江戸時代から伝わる「八朔相撲」が、10月5日開催され、地元小学生約40人が土俵の上で元気にぶつかりあった。
 毎年秋の恒例行事で、会場のあけぼの山農業公園には、四本柱が立つ特設土俵がつくられ、近隣町会ののぼりもたなびいた。
 参加するのは、富勢小、富勢西小、富勢東小の児童。土俵の上に立った子どもたちはみな真剣な表情をみせ、土俵際で踏ん張っては、会場から大きな歓声と拍手が沸き上がった。そして子どもたちは、勝っては飛び上がって喜び、負けては歯を食いしばって悔し涙を流していた。
 1年生女子で優勝したのは富勢西小の児玉小茅さん。「緊張したけど、(相手と組み合って)土俵の上をくるくる回って楽しかった」と笑顔を見せた。
 3年優勝は同小の大場拓真さん。学年別で3年連続の優勝を果たした。八朔相撲の前には、5年生と一緒に公園で練習をする力の入れようだった。「決勝の相手は強かったけど、なんとか押し出すことができた」。さらなる連覇を目指す。
 5・6年で優勝したのは同小5年の市川滉大さん。普段は柔道をしているが、この日に向け、父親と相撲の練習もしたという。取り組みでは、対戦相手を豪快に投げ飛ばし、「優勝できてうれしい」と喜んだ。
 八朔相撲は1961(昭和36)年から一時中断されていたが、富勢地域ふるさと協議会と地元の人たちが1995年に復活させた。

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