わんぱく相撲野田場所 笑顔と悔し涙、土俵で交錯

6年生混合決勝で、相手の足を取る大野純怜=野田市

 子どもたちが土俵で体と技をぶつけ合う「わんぱく相撲」の地区大会が、東葛でも流山、松戸、柏、野田で開かれた。4~6年生の男女の優勝者は、6月22日に成田市で開かれる千葉ブロック大会に出場し、男子は8月の、女子は9月の全国大会を目指す。
 第48回わんぱく相撲野田場所(野田青年会議所主催)は5月25日、野田市総合公園体育館であった。参加した138人の子どもたちは、勝っては笑顔をみせ、負けては悔し涙を流し、熱い戦いを展開した。
 6年生の女子と男女混合で優勝したのは大野純怜。女子決勝では、低い姿勢で足を狙ってくる相手を、振り回すようにして土俵の外へ。混合決勝では逆に、自分より体格の大きい男子の足を取りに行き、そのまま体を吊り上げ、背中から落とした。「足を取ることができて、狙い通り」。土俵では厳しかった表情が緩んだ。
 柔道少女で、県の大会では上位の成績を収める。昨年の野田場所では、女子で優勝したが、混合は1回戦負け。今年は「混合でも勝ちたい」と挑み、見事にダブル優勝。「調子がよかったので、うれしい」と喜んだ。ただ、ブロック大会は柔道の大会と重なるため出場を辞退。「将来は、柔道で県や全国のチャンピオンになりたい」と抱負を語った。
 5年生混合で優勝したのは伊藤誠仁。立ち上がりから、体格が勝る相手の足を取り、そのまま一気に押し出した。「両足をタックルでつかんだ後、頭が下がってしまったが、運よく勝つことができた」と振り返った。小学1年生からレスリングに取り組み、県の大会でも上位に入賞する実力の持ち主。中学1年生の兄は昨年の野田場所で優勝し、全国大会にも出場。「兄に負けられない」と、ブロック大会に挑む。
優勝者は次のみなさん。
【混合】 4年 廣田誠志▽5年 伊藤誠仁▽6年 大野純怜
【女子】 4年 長谷川菜乃花▽5年 鈴木千優里▽6年 大野純怜

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