
昨年7月の「第10回全国中学生フェンシング選手権大会」男子エペ個人戦で、初優勝を飾った。1年生の頃から出場してきた大会。決勝は、前回覇者の日浦維吹選手(総武フェンシングクラブ)を相手に、15―13の僅差で勝利した。「日浦選手とは何度も戦ってきた。友だちでもあるし、良きライバルです」と話す。
テレビで見たフェンシングに憧れ、小学4年生の時、松戸市にある柿の木台スケルマに入団した。「できなかった技ができるようになったり、勝てなかった相手に勝ったりした時の達成感がいい」と、フェンシングの魅力にはまった。
中学入学後、フルーレからエペに転向。第8回大会覇者の埋橋匠選手(現・星槎国際高校川口)と、共に練習する機会も得て、力が伸びた。「互いに頑張ろうと鼓舞しあい、自分のスキルも上がった」という。
普段から体を動かすことは欠かさない。楽しんで練習すること、モチベーションを保つことを意識している。エペの特徴は、選手同士の駆け引き。「考えているとタイミングが遅れる。体が自然と反応できるように練習している」
今年は「世界大会でメダルを獲りたい」と意気込む。将来の目標は「オリンピックに出ることです」と力強い。