主題「淋しさ」
主席 淋しさの空蝉をつけ樟大樹(松戸市)夢野 うらら
次席 淋しさは自由のとなり盆の月(鎌ケ谷市)梅渓 由美子
三席 人の世の淋しさ少し水中花(松戸市)飯島 昭子
選評
主席の「淋しさ」の句は「空蝉」と「樟大樹」の対比がいい、存在の虚実を感じさせる。次席の「淋しさ」の句は「淋しさ」を「自由」と合わせたところが上手い。「盆の月」だから「亡き人」を暗示している。三席の「人の世」を「水中花」に見立てたところがいい。水の惑星と言っても宇宙から見れば万事はコップのなかの「水中花」のごときだ。 選者 研生英午(みがきえいご)
募集
9月の主題は「鬼灯」。「浅草の雨の曼陀羅ほほづき買ふ 瀬戸 美代子」。8月27日㈬消印有効。投句はお一人、葉書で3句迄(未発表作品に限る)。〒277―0852柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。