「こういう活動は、ぜひ続けて下さい」――。我孫子市のJR天王台駅周辺で清掃ボランティアをしていたネパール人留学生に向かって、男性が声をかけた。近くの日本語学校で学ぶ留学生たちが街で活動する様子を6月14日に取材していた時のことだ。
男性は長年、駅前で植栽活動をしている。聞くと、地域で暮らす留学生に以前にも話しかけたことはあるが、返事がなかった。共にうまくやっていけるのだろうかと不安に駆られた。それでも「歓迎しますよ」と続けた。
市内のネパール人は、5年前の約100人から今春に約1千人と10倍に。日本語を学び、福祉現場での就労希望者が多い。JR沿線に住み市内や茨城県の日本語学校や大学に通い、授業後に電車でアルバイト先に向かえるという地の利から、我孫子市が選ばれているという。
私はネパールに約30年前と10年前、観光で行った。山並みは絶景でシャイな人が多い印象に変化はなかった。一方、他のアジア諸国に比べ経済成長の速度が遅い。街の変化も小さく昔のアジアの雰囲気を残していた。
日本は少子化が進み、労働者は不足する。対策の一つが外国人労働者の受け入れと言われる。私たちは新住民とどう暮らすのか。見守り伝えたい。
(キーボード)新住民
