(れすか句会)8月号掲載の俳句から

主題「草」

主席 摘草のいつしか雲の中にゐる (鎌ケ谷市)佐藤 弘

次席 出口見えぬ日輪草の迷路かな (流山市)永田 くみ子

三席 夏草や寡黙な父の立ち姿 (鎌ケ谷市)梅渓 由美子

選評
 主席の「摘草の」の句は「摘草」に夢中になっているうちに陽の差していた空が「曇」空になったのだろう。「雲の中にゐる」の表現がいい。次席の「出口見えぬ」の句はおそらく夏の「日輪」だろう、果てない「照り」を「草の迷路」と詠んだのがいい。三席の「夏草や」の句は「夏草」の持つ勢いを「寡黙な父の立ち姿」に見立てたのがいい。 選者 研生英午(みがきえいご)

募集
 8月の主題は「淋しさ」。「淋しさを許せばからだに当たる鯛 攝津 幸彦」。7月25日㈮消印有効。
 投句はお一人、葉書で3句迄(未発表作品に限る)。〒277―0852柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。

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