市内を走る自動運転バス-2a.jpg)
松戸市は、自動運転バスの実証運行を10月21日から11月1日まで、初めて実施した。公共交通機関の乗務員不足や、高齢者や子育て世代にも優しい移動手段として、将来の導入を目指す。
今回は、市役所から駅東口を経由し、中央保健福祉センターなどを回るルートを、1日6便、運行。「どの便も多くの方に乗車していただき、小中学生も興味津々で見てくれた」と、同市交通政策担当審議監の中沢豊さん。
バスは、IT先進国のエストニア製で、8人乗り。自動走行を設定し、必要に応じて手動に切り換える「レベル2」の運行で、オペレーター(運転手)のほかに支援員が同乗した。「歩行者や自転車、路上駐車の多い、この地域で運行するのは難しいと言われているが、2027年には市内でレベル4(一定条件下での完全自動運転が可能)を目指したい」と中沢さん。試乗した松戸市在住の青木弘伸さん(69)は「快適で、流れもスムーズで、安心した。実際に街で走るようになるかと思うと、ワクワクする」と、新たな地域の足に期待を膨らませる。
実証運行には400人を超える市民が参加。中沢さんは「歩行者、自転車、自動車が混在する駅周辺で、事故なく終えることができた。今後も継続して、実証運行を続けていきたい」と話した。