
タイで昨年7月に開催された、レスリング「U15アジア選手権」女子39㌔級で、強豪を下し、見事初優勝を果たした。準決勝では、カザフスタンの選手にテクニカルフォール勝ち。そして決勝。インドの選手を相手に、フォールで栄冠を手に収めた。「決勝の相手は力が強く、焦ったけど、緊張せずに普段通りの力を出しきり、楽しめました」と笑顔で振り返る。
昨年は国内の3大会でも優勝した。いずれも前回大会で準優勝と悔しい思いをしていた。躍進の始まりは4月のジュニアクイーンズカップ(U15)。「負けたらレスリングを辞める。絶対勝つ」。強い思いで、自分を鼓舞した。決勝は「自分らしい動き」で、勝利をつかんだ。その勢いのまま、各大会で優勝を重ねた。
2人の兄の影響で、4歳の時に野田レスリングクラブへ入団。幼い時から負けず嫌いで、勝った時の喜びを知り、レスリングの虜に。
週6日、1日3時間、高校生との練習やクラブでの練習に汗を流す。特に強みのタックル強化のため、筋力トレーニングに力を入れる。7・5㌔の重りをつけて、足を使わずに行う綱登り5本のメニューは欠かさない。
手にした優勝メダルは30個以上。「今年もまずはクイーンズカップで優勝して、アジア選手権の連覇を目指します」。勢いは止まらない。