
かつて「首都防衛」のために造られた陸軍柏飛行場(現・柏市)の関連施設「教材置場」の建物が、流山市に残っていることが分かった。保存状態は思わしくなく解体される予定で、市立博物館は2月7日(土)、8日(日)に「最初で最後の」見学会を開く。
同博物館によると、建物は木造平屋建てで、34㍍×12㍍の長方形。「教材置場」と呼ばれた施設で、戦闘機の部品などを置き、その構造を教えていたのではないか、という。場所は、柏飛行場の営門跡(柏市)から約500㍍北西にある、流山市域の住宅地。柏飛行場時代は、滑走路の南側に位置し、周囲に発動機組立工場や発動機試験工場、機材修理工場などがあった。
同博物館は昨年春から調査。元の所有者が「柏飛行場の施設の一部だった」と話しているほか、建物の梁の構造が他地域に残っていた陸軍施設と酷似していることや、当時の地図との照合結果から、教材置場だったことが分かったという。
柏飛行場は1938(昭和13)年、首都防衛のために開設された。教育部隊のほか戦闘機部隊が配置され、ロケット戦闘機「秋水」の配備先の一つとして、燃料庫建設なども進んだ。秋水は完成しないまま日本は敗戦し、TX柏の葉キャンパス駅近くには、今も燃料庫の一部が残っている。
同博物館は、施設の解体前に市民に見てもらおうと、2月7、8日に見学会を開くことにした。「数少ない、柏飛行場の現存施設。今回が最初で最後の公開となるので、ぜひ見にきてもらいたい」と呼びかける。
両日とも午前10時から午後2時までで、解説会を午前10時、11時、午後1時に開く。無料で、事前申し込みは不要。駐車場はないので、公共交通機関の利用を呼び掛けている。近くの八木郵便局バス停から徒歩約5分。問い合わせは同博物館(04・7159・3434)へ。
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