2025ベストアスリート4 朝日スポーツキッズが選んだ活躍した選手たち

 朝日スポーツキッズは、東葛地域の小中学生アスリートから年間優秀選手4人を選出し、表彰している。2025年の「ベストアスリート4」が決まった。記念のメダルを贈り、栄光の軌跡をたどるとともに夢や目標などを聞いた。

縄跳び2重跳び、2人で世界新廣瀬寛志郎さん(15)  茗溪学園中学校3年渡邉 麟 さん(12)  柏市立田中小学校6年           柏なわとびクラブ所属

廣瀬寛志郎さん(右)と渡邉麟さん

 2人が30秒ずつリレーをする形で、シングルロープ(縄跳び)2重跳びを1分間に205回跳んだ。1秒に3・4回のジャンプだ。昨夏、川崎市であった「ジャンプロープ世界選手権」。これが世界新記録となり、ジュニア部門で優勝した。
 「跳びながら調子がいいな、と思っていたが、まさか世界新記録とは」。2人とも驚いた。次の日に記録は塗り替えられたが、堂々の成績を残した。
 廣瀬さんが縄跳びと出会ったのは、スイスで暮らしていた小学低学年の時。競技としての縄跳びを知った。帰国後、柏を拠点に活動する「柏なわとびクラブ」で、音楽に合わせ技を披露する、フリースタイルの「跳ぶだけではない面白さ」にもひかれるようになった。
 渡邉さんは、幼稚園の時に縄跳びの楽しさにはまり、小1の時に同クラブへ。個人競技と思われがちだが、チームで練習を重ね、団体競技もあることから、「仲間と協力し、達成感を味わうことができる」のが魅力と感じる。
 ともにフリースタイルも得意だ。廣瀬さんは「曲の盛り上がりに合わせ、とっておきの技を入れるのが楽しい」。渡邉さんは「曲に合わせて振りをつけ、表現するのは面白い」と話す。今年はアジア大会、来年は世界大会。再び「結果を残したい」と、挑戦を続ける。

全国中学選抜U15レスリング男子フリースタイル57㌔級優勝神河 勇吹さん(15)柏市立第五中学校3年           パラエストラ所属

 昨年12月7日、東京・駒沢で開かれた全国中学選抜U15レスリング選手権の男子フリースタイル57㌔級で優勝した。
 5月の沼尻杯では2位、7月に中央アジアのキルギスで行われたアジア大会で3位。ここまで思うような結果を得られず、57㌔級に階級を上げて臨んだ12月の全国大会で優勝できたことがとてもうれしく、「ホッとした」と笑顔をみせた。  試合の時、マット上でまず、ジャンプをして息を整えるという。得意技は片足タックルだ。決勝は都内で屈指といわれる強敵相手に先取点を取り、落ち着いて試合を進めることができたと振り返る。
 格闘技の名門、パラエストラ柏道場に所属する。父親のすすめで5歳のころからレスリングを始め、勝つことの楽しさを知った。レスリングの魅力は、自分で技の構成、パターンを考えることだと話す。練習は放課後に所属チームのほか、中学1年生のころから近所にある日体大柏高校のレスリング部で汗を流す。先輩たちは意識が高く、「かっこいい」。自分もジャンクフードや炭酸の飲み物を控えるなど、身体づくりにも取り組み、先輩たちに追いつき、追い越せるようにと励む。
 今年の目標は、「高校チャンピオンになること」と力強く語った。そして、アジア大会、世界大会出場を目指すと、静かに闘志を燃やしている。

全日本中学陸上競技選手権女子砲丸投げ優勝丹 千遙さん(15)松戸市立小金南中学校3年

 持ち前の瞬発力とバネを活かし、2.721㌔の砲丸を前へと投じた。沖縄県で昨年8月に開催された全中の女子砲丸投げ。記録は自己ベストの14㍍37。そして自身初の全国優勝を成し遂げた。それまで、14㍍の壁を乗り越えることができなかったが、大舞台で心を無にし、一気に記録を伸ばした。
 優勝の喜びは、2カ月後、悔しさに入れ替わった。U16陸上競技大会。早生まれの高校1年生も参加する全国大会で、5位に終わった。記録は 14㍍07。 「勝ちたい、という気持ちが出て、力んでしまった」
 陸上は高校でも続ける。「全中で優勝したからといって、高校でもうまくいくとは限らない。優勝したことは、1回忘れる」。心に誓った。
 すでに陸上の強豪高校で、高校生と一緒の練習も経験した。砲丸のほか、やり投げにも挑戦。 「先輩たちの投げるフォームがきれい。全部すごい」。刺激は、9月の東京世界陸上でも受けた。観戦した男子やり投げ決勝。 「やりのスピードが速すぎる。軌道もグンっと上がっていく」。今も目に焼き付いている。
 高校生になると、砲丸の重さが4㌔と1㌔以上重くなる。身長は154㌢と小柄なので、体を回転させ、遠心力を利用して投げる回転投法の練習も始めた。高校生とのレベルの違いを感じながら、さらなる高いステージにワクワクが止まらない。

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