
流山市長選では、投票用紙にあらかじめ候補者の名前を印刷し、投票したい人に丸印のスタンプを押す「記号式投票」を62年前から導入しているが、同市は11月20日、次回市長選から有権者に候補者の名前を書いてもらう「自書式投票」に変更する方針を発表した。27日開会の12月市議会に、記号式投票に関する条例の廃止条例案を提出する。
千葉県内で市長選に記号式を導入しているのは、同市選挙管理委員会によると流山市と八千代市だけ。同じく記号式だった松戸市は、9人が立候補した2022年の市長選をきっかけの一つに、記号式をやめた。
市選管によると、導入は1963(昭和38)年。投票者の利便性を高めるとともに、名前の書き間違えなどによる無効票を減らすことなどが目的だったという。しかし、投票用紙に名前を印刷する必要があることから、告示翌日から始まる期日前投票では、候補者名を書いてもらう自書式で対応する必要があった。近年では期日前投票者数が増える一方で、開票作業の際には記号式と自書式の2レーンを用意するなど、開票事務の煩雑化も招いているという。
国政選挙や知事選は自書式となっていることから、「有権者に分かりやすくするため、自書式に統一することにした」という。
条例案が可決されれば、27年に予定されている次回市長選挙から自書式に統一される。



