主題「鬼灯」
主席 鬼灯市訛りの戻る帰省かな (鎌ケ谷市)佐藤 弘
次席 鬼灯笛老母はおてんば浅草娘 (柏市)高田 せつ子
三席 故郷に旅人として青鬼灯 (松戸市)飯島 昭子
選評
主席の「鬼灯市」の句は「訛りの戻る」の語の斡旋がいい。「帰省」の自然な情景が浮かぶ。次席の「鬼灯笛」の句は「老母(はは)」の子どもっぽい明るさが上手く表れている「おてんば」を開いて表記したのも感じが出ている。三席の「故郷に」の句は、おそらく父母も亡くなった実家の「故郷」なのだろう。そんな自分の寂しさを旅人として「青鬼灯」に見立てている。
募集
10月の主題は「農夫」「夕暮を農夫の狭い額にうける 中山 純子」9月26日㈮消印有効。投句はお一人、葉書で3句迄(未発表作品に限る)。〒277―0852柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。