
我孫子市は8月26日、来年1月から市民課や国保年金課、行政サービスセンターなど一部窓口について、開庁時間の短縮を試行する、と発表した。職員の働き方改革のためで、これまでの午前8時半~午後5時を、午前9時~午後4時半に1時間短縮する。試行結果を踏まえ、さらに対象部門を増やす方針。東葛地域では初の試みという。
市人事課によると、市職員の勤務時間は午前8時半~午後5時と、窓口が開いている時間と同じ。そのため、窓口を開くための準備や閉めた後の処理などで、時間外勤務が恒常化している。そこで職員の働き方改革として、窓口開庁時間の短縮を試行することにした。すでに、住民票などのコンビニ交付などが浸透してきていることもあり、今後はさらに電子申請などの取り組みを進めたいとしている。
試行の対象部門は別紙のとおり。市民課の場合、短縮される時間帯に利用する市民は、全体の8・7%。また、試行対象の部門の時間外労働は、年間で計、常勤職員が1132時間、会計年度任用職員が1356時間、削減できるという。
試行後、浸透状況を確認しながら、1年以内に本格運用に切り替え、さらに対象部門を増やす方針。星野 順一郎市長は「福祉部門の窓口短縮については、慎重に対応したい」としている。
開庁時間短縮は市内各地にある行政センターも対象で、JR我孫子駅前の我孫子行政サービスセンターを除き、午前9時~午後4時半に。我孫子行政サービスセンターは月水金が午前9時~午後7時半、火、木が午前9時~午後4時半、土は現行と同じ午前9時~午後5時。
窓口開庁時間の短縮は、県内では館山市や山武市などで始まっている。
