ゆるキャラ「かまたん」、ナシに笑顔のアート 鎌ケ谷高校生、そっと彫って140個

 高校生がナシの果皮に、鎌ケ谷市のマスコットキャラクター「かまたん」の笑顔を描く作業が、7月17日、市内のナシ園であった。
 ナシは「かまたんアート梨」と呼ばれ、9月上旬に収穫され、市梨業組合の「福祉梨」とともに、市内の福祉団体に贈られる。
 毎年作業にあたるのは鎌ケ谷高校の美術部員。この日は14人が高校近くのナシ園に出向き、まずかまたんの顔を食用インクで豊水の果皮に描き、その後、先がとがった彫刻用のニードルで、インクに沿って表面の皮の部分だけをそっと彫っていった。ナシの成長とともに、かまたんの顔がしっかりと浮かび上がってくるという。
 彫ったかまたんの顔は約140。ナシが好きだと笑う2年生の束元優歩部長は「この日のためにみんなで練習してきたの、今日は楽しんで彫ることができた。(9月にこのナシをもらった人が)『鎌ケ谷高校生が作ったんだな』と思ってくれたら、うれしい」と話していた。
 ナシ園の鈴木吉夫さん(73)によると、今年は7月上旬まで雨が少なく、今のところは実が小ぶりなので、「これからの天気に期待したい」という。

タイトルとURLをコピーしました