今回ご紹介する作品は『シンシン／SING SING』です。ニューヨークで最も厳重なセキュリティが施されたシンシン刑務所で行われている収監者更生プログラムの舞台演劇を題材に、無実の罪で収監された男と収監者たちとの友情という実話をもとに映画化。本作は近年映画界から注目される映画祭、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で観客賞を受賞。アカデミー賞では主演男優賞をはじめ3部門でノミネートされました。
無実の罪で収監されたディヴァインGは刑務所内更生プログラムである「舞台演劇」のグループに所属し、収監者仲間たちと日々演劇に取り組むことで生きる希望を見いだしていた。ある日、刑務所で一番の悪人として恐れられている男、クラレンス・マクリンが演劇グループに参加することになるが……。
本作で特筆すべきは何といってもキャスティングです。主人公を演じるコールマン・ドミンゴは多くの映画賞にノミネート歴のある俳優ですが、その他主要キャストのなんと85％以上が実際にシンシン刑務所の元収監者、演劇プログラムの卒業生及び関係者たちで構成されています。演技を超えたリアリティ、是非劇場でご覧ください！
（内山綾子）
グレッグ・クウェダー監督
アメリカ映画／107分
6/21(土)～7/4(金)
キネマ旬報シアター柏で上映
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