(れすか句会)7月号掲載の俳句から

主題「生涯」

主席 一頭の生涯象も夏蝶も (松戸市)夢野 うらら

次席 生涯や石に刻まれ敗戦忌  (鎌ケ谷市)佐藤 弘

三席 生涯を幾度訪うや夏つばめ  (流山市)永田 くみ子

選評
 主席の「一頭の」の句は大小強弱問わず、生き物の分け隔てのない等価な「生涯」を、見事に短い言葉で言い切っている。次席の「生涯や」の句は戦没者の「生涯」が名前として、そのまま「敗戦忌」に刻まれている。三席の「生涯を」の句は毎年めぐりくる「夏つばめ」に命の循環を見ているようだ。
選者 研生英午(みがきえいご)

募集
 7月の主題は「草」。「ぬいてもぬいても草の執着を抜く 種田 山頭火」。6月27日㈮消印有効。投句はお一人、葉書で3句迄(未発表作品に限る)。〒277―0852柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。

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