
スマートシティとして発展著しい柏市柏の葉地区に残る、自然豊かな森林「こんぶくろ池自然博物公園」の保全活動に取り組んでいるNPO法人「こんぶくろ池自然の森」(萩原秀夫理事長)が日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に県内で初めて登録された。
登録証の伝達式は7月15日、柏市役所で行われ、選考委員の土屋誠琉球大学名誉教授が「100年後には、どのようなこんぶくろ池になるかを考えた活動であり、ボランティア活動によって柏市民が自然環境を考えるきっかけにもなっている」と選考理由を説明、萩原理事長に登録証を手渡した。萩原理事長は、「市民の地道な活動に光をあてていただいた。今後も地域の学生や柏の葉スマートシティと連携しながら未来への遺産となるよう守っていきたい」と喜びを語った。顧問の岡本曻さんは「柏市民一丸となってこの森を守っていけたらと願う」と話した。都市近郊に残された自然の森で、東京ドーム約4個分の広さを有する園内の草刈りや散策路の整備を続ける同法人は、2010年に発足。現在、会員は62人。小学生サポーターとして参加している同市立第三小6年、中川海里さんも活動の楽しさを発表した。