柏市で全市民参加型の総合防災訓練実施 「レスキューホテル」登場

 関東大震災から100年の節目を迎え、柏市では全市民参加型の総合防災訓練が9月30日、柏の葉中学校を会場に行われた。
 地震の際の安全確保として「まず低く、頭を守り、動かない」を身につける避難訓練や、防災本部を見立てた訓練では、地震被害の状況を太田和美市長に報告し、指揮命令を発出するなど、本番さながら真剣そのもの。このほか、起震車での地震体験や、消防局による消火訓練など、様々な防災関連の体験会も好評。災害時に仮設の宿泊施設や臨時の医療施設にもなる移動可能な「レスキューホテル」 (広島建設㈱所有・㈱デベロップ運営)が初登場し、参加者は興味津々。広島建設グループでは、このコンテナホテルを関東圏内に48室所有しており、平時では宿泊施設として稼働しながら、有事にはレスキューホテルとしての役割が実現可能だという。
 訓練に参加した柏市在住の親子は「突然の災害時には慌ててしまうので、事前に体験ができてよかった。子どもたちにとっても貴重な訓練だった」と話した。柏市は「日頃の心構えと準備が重要」と市民への呼びかけと共に、市の防災対応力の向上も目指している。

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