流山市在住で旅行作家のパイオニア、山本鉱太郎氏(96歳)が著す天衣無縫の一代記「人生粗忽列車」が刊行。全国を旅する中での思わぬ発見や体験をはじめ、これまで出会った著名な作家や女優らとの多彩な交遊と人生模様などが綴られている。地方に伝わる逸話や歴史にかかわる裏話の数々も興味深い。

北海道のカムイワッカという滝がお湯だった。源泉を辿ってみるとそこかしこに湯壺があり、秘湯発見とばかりに、いい気分で浸っていると傍らにヒグマの糞らしきものを発見。肝を冷やしたという「知床の湯滝とヒグマの話」。流山の女流作家で一風変わったいでたちが目を引いた「トンボメガネの城夏子」の茶目っ気たっぷりな話に、かつての彼女の姿を懐かしく思い出す人もいるだろう。
野田のタウン誌・月刊「とも」で2022年~25年に連載したおもしろエッセイを全収録。氏と長年付き合いのあるたけしま出版・竹島いわおさんが、このユニークな一代記を改めて地元の人々に楽しんでもらいたいと出版にこぎつけた。定価3800円。お求めはお近くの書店、またはたけしま出版(04・7167・1381)へ。

