2018年8月の話題

過去の話題一覧

柏市核廃絶の願い歌声に込め
「平和の旅へ」コンサート

奥野真理子さん(右端)の指揮・指導で、練習に励む平和の旅へ合唱団のみなさん=柏市の新富近隣センター

 戦争や核兵器のない世界を願う「平和の旅へコンサート2018」が8月5日、柏市のアミュゼ柏で開かれる。長崎で被爆し、下半身が不自由な身でありながら、車いすから核兵器廃絶を訴え続けた不屈の語り部、渡辺千恵子さんの半生を描いた組曲「平和の旅へ」を合唱する。地元長崎をはじめ各地に合唱団ができ、30年以上にわたって歌い継がれているが、県内での合唱団結成は初めてという。

 8月5日、アミュゼ柏で公演

 渡辺さんは16歳の時、学徒動員された長崎市の工場で被爆。半身不随で寝たきりの生活となるが、母親に励まされて「長崎の語り部」として生きることを決意する。同じ境遇の女性4人と「長崎原爆乙女の会」を結成し、1993年に64歳で亡くなるまで車いすで国内外へ出向いた。56年の第2回原水爆禁止世界大会で、母に抱かれたまま訴える姿は核廃絶運動のシンボルとなっている。
 被爆40周年の85年、渡辺さんの証言をもとに園田鉄美さんら長崎市の歌声活動グループが、合唱8曲と語りからなる「平和の旅へ」を創作。合唱団を結成し、核廃絶の願いを歌声で広めていった。「この曲が私の代わりに語ってくれる」。渡辺さんはそう言って喜んだという。
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 流山市在住の声楽家、奥野真理子さんが初めて「平和の旅へ」を聴いたのは25年以上前だ。「この感動をいつか形にしたい」と思い、胸の中であたためてきた。故郷の福岡県北九州市で結成された「平和の旅へ」合唱団の公演に参加し、ソリスト(独唱)を務めたこともある。
 昨年7月、核兵器禁止条約が国連で採択された。10月には核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞した。こうした流れに「背中を押された」奥野さんは、自身が指揮・指導する合唱団に思いを伝えた。実行委員会が発足し、団員の募集を開始。柏市を中心に県内外から約70人が参加した。朝日カルチャーセンター(立川教室)で11年間、講師を務めているプロの朗読家、西川小百合さんも語りを担当するためメンバーに加わった。
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 名戸ケ谷病院(柏市)理事長の山﨑誠さんが、実行委員長を引き受けてくれた。軍港の町、長崎県佐世保市で生まれ、戦火を体験した山﨑さんはコンサートのプログラムにこんな一文を寄せた。
 「戦争は絶対悪です。何があっても人が人を殺しては絶対にいけないのです。平和の旅へコンサートを通じ、一人でも多くの皆さんに戦争の悲惨さと平和の尊さを考える機会にしていただければ幸いです」
 コンサートは2部構成。第1部はシンガー・ソングライター原田義雄さんのライブで、名曲「みんなのうた」「いとし子よ」などを披露する。午後1時と5時開演の2回公演。一般1500円、中学生以下500円。問い合わせは大泉さん(☎04・7144・1636)か、半澤さん(☎04・7133・6287)へ。

習志野市100年前の音楽を「復活」
8月1日に「柵を越えたMUSⅠK(ムジーク)」

 約100年前の第1次世界大戦時、習志野市東習志野地区にドイツ兵捕虜らの収容所があった。収容所では捕虜オーケストラが盛んにコンサートを開いていた。この曲などを紹介する音楽会「柵を越えたMUSIK(ムジーク)」が8月1日、同市民会館で開かれる。
 市内で活動する歌手、ピアニスト、バイオリン奏者ら音楽家グループ「町の音楽好きネットワーク」が主催する。
 グループは捕虜の自由な音楽活動が許され、収容所内で自発的な音楽会を開いていたことに着目した。捕虜らの音楽会が「習志野にとっては洋楽事始めにあたる」として、市民に演奏曲を紹介している。
 今回は収容所で捕虜が作曲した「閉じておくれ僕の眼を」をはじめ、「美しき青きドナウ」「ハンガリー舞曲第五番」などを歌やバイオリン、ピアノで披露する。
 今年2月にあった捕虜収容所に関する研究者らを招いたイベントで、グループと交流が始まった県立千葉女子高校オーケストラ部員も特別出演。モーツァルトの「アイネ クライネ ナハトムジーク」などを演奏する。
 今回は収容所資料から捕虜らがビールを好んで飲んでいたことから「ドイツ兵はキリンビールがお好き?」のサブタイトルで、地元出身のビール醸造家を招いたトークショーも企画している。
 当日は午後2時開演。参加者には捕虜が製法を伝えたとされる「習志野ソーセージ」の土産がプレゼントされる。
 入場料は前売り大人2千円、子ども(小学6年生まで)1千円。問い合わせはネットワーク事務局(090・3808・4163)へ。

東葛生涯現役ときわ会
7月29日(日)創立25周年記念音楽フェスタ

 高齢社会を迎え、健康で生きがいのある生涯を送ろうと活動を展開するボランタリーグループ「ときわ会」(逸見隆夫代表世話人)が7月29日、創立25周年記念の音楽フェスタをアミュゼ柏で開催する。 柏市、我孫子市、松戸市、流山市などの東葛地域をエリアに、「であい、ふれあい、そしてふるさと」をモットーに、最高齢は90歳代というパワフルなときわ会は、現在、のべ約430人が20グループに分かれ、ボランティアや趣味の活動を通じて仲間づくりと社会貢献に励んでいる。
 グループは、パソコン学習や歴史研究、絵画、料理などの生涯学習をはじめ、混声コーラス、健康麻雀、ウォーキングなど、好きな分野でイキイキと活動中。全体行事としての作品展や歌声の集いなども開催。アルミ缶を集めて車椅子を寄付したり、独居老人のサポート活動も地域の中で積極的に行っている。
 記念フェスタは、メンバーによるコーラスと招待演奏の太鼓、ジャズバンドなどバラエティに富んだ内容を展開する。
 「地域の人々に会の紹介とともに、活動への参加を呼びかけたい」と実行委員会の中川廣明さん(=写真)は意欲的に準備中だ。開演は14時。参加費は、1人980円。
 問い合わせは、☎090(2412)7896 逸見(へんみ)さんへ。

 

習志野市9月1日(土)4年ぶりの花火大会
習志野きらっと

前回の花火大会/実行委員会提供

 習志野市の「習志野きらっと花火大会」(習志野市民まつり実行委員会主催)が9月1日(土)、市内の東京湾菊田川河口で開かれる。4年ぶりの開催で、世界最大とされる四尺玉製造で知られる片貝煙火工業(新潟県小千谷市)が打ち上げを担当する。
 同花火大会は、不定期に開催され、2004年から概ね10年ごととなり、前回は14年だった。今回は市民まつり「習志野きらっと」(7月15日〈日〉)が25回目の節目にあたることから企画された。
 会場は菊田川河口にある海浜公園・茜浜緑地。午後7時30分から打ち上げ花火など約5千発が初秋の夜空を焦がす。
 打ち上げに先立ち、和太鼓演奏や市が本拠のアメリカンフットボールチーム「オービックシーガルズ」のチアリーダーのパフォーマンス、総勢150人の習志野高校吹奏楽部員による演奏が披露される。
 観覧席は4人用ブルーシート席(5千~1万2千円)、1人用いす席(2200円)が用意されている。京成津田沼駅から会場近くまで無料のシャトルバスが運行される。問い合わせは同実行委(☎047・453・9289)へ。

松戸市震災避難者支援サロン再開
松戸の「黄色いハンカチ」

被災者の交流拠点にカフェも誕生

 東日本大震災の避難者を支援する松戸市の常設交流サロン「黄色いハンカチ」が5月7日、JR北小金駅北口近く(東平賀7―2)に移転し再開。オープニングセレモニーには、「東日本大震災復興支援松戸・東北交流プロジェクト」の関係者や、近隣住民など多くの人が参加した。
 千葉県と神奈川県の避難者を担当する、福島県庁避難者支援課の二階堂陽介さんは、「こちらで生活する人も増えているので、このような場所は避難者が地域の一員として暮らすためにも、心のケアと情報の交換場所としてありがたい」と感謝を述べた。現在流山市で暮らす門馬正純さんは、震災当時、福島県南相馬市立鹿島小学校校長だった。「実際目にした津波は本当に怖かった。それよりも翌日の原発事故は、もっと怖く感じた。放射能対策として、子どもたちは夏でも長袖、長ズボンで過ごした。避難中、一番役に立ったのは乾電池式の携帯ラジオだった」と被災体験を話し、「このように集まる場所があると、同じ方言を話したり聞いたりできるので落ち着ける」と交流サロンに期待を寄せた。
 プロジェクト代表の古宮保子さんは、「支援の拠点ができてうれしいが、これからの費用のことや、支援の方法を考えると緊張する。公的支援からもれた方々のためにも長く続けられるよう、自立した設備を目指したい」と話した。
 同サロンは、2013年1月から松戸駅近くで活動していたが手狭になり、今年の3月末に一旦閉鎖。新しいサロンはアパートの1階2部屋に開設。防災拠点として防災講座や被災の語り部活動、手作り品や防災グッズ、非常食の展示販売を行うカフェも併設。★8月14日15時~納涼祭を開催。応援チケット1000円。多くの方の参加を呼びかけている。問い合わせは、TEL 047(710)5519 同サロンへ。

東葛ご近所でおでかけ情報

■松戸まつり 戦国絵巻甲冑行列
 参加者募集 手作りの甲冑を着て、松戸まつりに参加しよう。松戸手作り甲冑愛好会主催。

日程/10月6日(土)
定員/伏姫1人、槍隊10人(35歳まで)。甲冑武者10人、子供隊10人(6歳~70歳)
応募多数の場合は抽選
後日行う事前説明会に必ずご出席下さい。
参加費/1000円、小学生以下800円
申し込み方法/往復はがき(1人2枚まで)に住所・氏名・年齢・電話番号・希望内容を記入し〒271-0091 松戸市本町7-3松戸市観光案内所「甲冑行列参加希望」担当へ。7月25日㈬必着。
 問い合わせは、TEL 080(5438)4039
 知久さんへ。

■警察ふれあいフェスタ
  「見たい! 知りたい! 千葉県警」
 子ども達が様々な警察活動の体験を通じて警察の仕事について学ぶことができる参加体験型イベント。パトカー・白バイ体験乗車、鑑識・科学捜査体験、警察音楽隊コンサートほか。入場無料。

日時/8月18日(土) 10時~20時
8月19日(日) 10時~18時
場所/そごう千葉店
 問い合わせは、TEL 043(201)0110(内線2173、2174) 千葉県警察本部広報県民課広報係へ。

■鎌ケ谷平和イベント
 核兵器がすべて地球からなくなりますように! 8月11日(土) 13時30分~ 昨年ノーベル平和賞を受賞した、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)メンバーの小谷孝子さんのお話と腹話術。
 8月12日(日) 14時~ 被曝体験者のドキュメンタリー映画「生きていてよかった」上映。開催期間中、展示もあり。入場無料。

日時/8月10日(金)~12日(日) 9時〜18時
場所/きらり鎌ケ谷市民会館
 問い合わせは、TEL 090(1666)8100
 瀧口さんへ。

新刊紹介食べることは生きること 大瀬由生子著

料理研究家が真剣に発酵と食育について考えた本

 長年好評を博している朝日れすか連載コラム「エコクッキング」の執筆者、大瀬由生子さんによる「食べることは生きること」の本が、このほどカナリアコミュニケーションズから出版された。
 料理研究家として現在の食生活の問題点を考え、日本の暮らしと、先人たちから受け継いできた「糀文化」の復活を提唱。小学校での食育授業や、地域の人々へ発酵食品の良さを伝える活動を日々、精力的に展開中。その経験から子どもたちの心と体に真剣に向き合い、「食べること」の大切さを熱く語っている。キレやすい、落ち着きが無い、骨折しやすい、小児肥満の増加などについて、日常の食生活を見直すことで改善できるヒントが満載だ。
 さらに、地元の食材を積極的に取り入れ、旬の食材を使って季節の移り変わりを楽しむアイデアメニューも豊富。四六判171頁。
 ※一般社団法人糀文化協会代表理事や、野田のイタリア料理店コメ・スタの企画室長も務める。

★この本をれすか読者3名様にプレゼント
ご希望の方は、はがきに住所、氏名、年齢、電話番号、「好きな発酵食品」を書いて、〒277―8691柏郵便局内私書箱46号朝日れすか「新刊食べることは生きること」係へ。7月26日(木)必着。

東葛夏休み近郊お出かけガイド

■柏まつり
日時/7月28日(土)・29日(日) 13時~20時
場所/柏駅東西中心街 ※荒天時中止
詳細は、実行委員会へ。TEL 04(7162)3315

■野田みこしパレード
日時/7月28日(土) 15時30分~
場所/野田市中央商店街 ※荒天時中止
詳細は、野田商工会議所へ。TEL 04(7122)3585

■野田夏まつり踊り七夕
日時/8月4日(土)・5(日) 14時~21時
場所/野田市本町通り周辺
詳細は、商工観光課へ。TEL 04(7123)1085

■松戸宿坂川献灯まつり
日時/8月9日(木)・10日(金) 15時~21時
場所/旧松戸宿坂川沿道一帯
詳細は、実行委員会へ。TEL 047(362)5356

■あびこカッパまつり
日時/8月25日(土) 12時~21時
場所/我孫子駅南口駅前通り、けやきプラザ前広場
詳細は、事務局へ。TEL 070(3891)8840

■関宿まつり
日時/8月25日(土) 14時~21時
場所/関宿ふれあい広場 ※荒天時は翌日に延期
詳細は、事務局へ。TEL 04(7198)0161

■手賀沼花火大会
8/4(土)19時~20時30分
柏第1・2会場、我孫子会場 雨天中止
詳細は、柏商工会議所へ。TEL 04(7162)3325

■松戸花火大会
8/4(土)19時15分~20時20分
江戸川河川敷 荒天時5日(日)に順延
詳細は、事務局へ。TEL 047(366)7327

■かまがやの花火
8/11(土)19時30分~20時30分
ファイターズ鎌ケ谷スタジアム 荒天中止
詳細は、事務局へ。TEL 047(445)8811

■流山花火大会
8/25(土)19時~20時20分
江戸川河川敷 荒天時26日(日)に順延詳細は、流山本町・利根運河ツーリズム推進課へ。
TEL 04(7168)1047

エンタメ招待席8/4(土)かめありリリオホールで落語会
「亀有はなし処 其の二」開催

  東京都葛飾区のかめありリリオホールで開催の「亀有はなし処 其の二」は、谷中よみせ通り商店街で林家たけ平、立川志の春、三遊亭萬橘の三人が開催している落語会「谷中はなし処」の出張公演だ。
 落語は初めてという人も聞きなれている人も楽しめる。三人のユニットによる落語劇の熱演が見られるのは「はなし処」だけ。

日時/8月4日(土) 15時開演
会場/かめありリリオホール
入場料/2800円(全席指定)
 詳細は、TEL 03(5680)3333 同ホールへ。

★「亀有はなし処 其の二」へ 10組20名様ご招待
はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて〒277―8691柏郵便局内私書箱46号朝日れすか「亀有はなし処」係まで。応募多数の場合は抽選。当選者にチケットを直接発送。

エンタメ招待席8/23(木)綾小路きみまろ笑撃ライブ
野田公演に読者5組10名様ご招待

  8月23日(木)、野田市文化会館で開催の「綾小路きみまろ笑撃ライブ」14時開演に5組10名様をご招待。中高年のアイドルきみまろの話芸をたっぷりお楽しみください。18歳未満入場不可。
 ハガキに①「綾小路きみまろライブ希望」②〒番号③住所④氏名⑤電話番号⑥年齢を書いて、〒330―0063さいたま市浦和区高砂4―4―19タック高砂207㈱イズム「綾小路きみまろライブ・朝日れすか」係へ。7月27日(金)必着。複数応募無効。当選者に直接招待券を発送。

簡単!エコクッキング88

手作り赤しそジュース

料理・写真 大瀬由生子

 料理研究家の大瀬由生子さんが提唱するカンタン便利なエコクッキング。2011年に朝日れすか紙上でスタート以来、多くの読者からご好評をいただいています。子育てに忙しいママやワーキングウーマン、料理に目覚めた男性にも好評です。
 大瀬さんは、野田のイタリア料理店コメ・スタの企画室長で、㈳日本糀文化協会を立ち上げた一人でもあり、何千年も昔から、先人たちによってはぐくまれてきた糀を、毎日の暮らしに取りいれ、醸す暮らしの豊かさを楽しむ食生活発展のために活動中です。
 今回は、旬の時期に作りたい赤しそジュース。作り方は葉を煮だすだけ。簡単ですが美味しいジュースが出来上がります。
〈材料〉赤しそ300㌘、砂糖200㌘、水10カップ、酢1カップ
〈作り方〉
①しその葉を茎から取り、洗いざるに上げておく。*葉はふりかけに利用できます
②大きな鍋に水を入れ火にかけ沸騰したら、❶の葉を入れ、5分ほど火にかける。
③火を止めて、ざるで濾す。
④❸を再び鍋に移し、砂糖を加えて煮とかしたら、火を止めて酢を入れる。
⑤粗熱がとれたら瓶に入れる。冷蔵庫で保存。
エコポイント=旬ならではの、無添加の自家製ジュースを飲めば、夏バテや疲労回復に役立ちます。

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