2017年5月の話題

過去の話題一覧

我孫子市我孫子市の市民劇団「あびこ舞台」
創立25周年記念の特別公演

飯牟礼一臣さん(中央の眼鏡をかけた方)を囲む「あびこ舞台」のみなさん(湖北台西小学校)


 我孫子市の市民劇団「あびこ舞台」(片倉恭子代表)は創立25周年を記念し、5月に特別公演を行う。認知症老人の哀感を描いた「あなた、いいお月様ですね」と、世界三大海難事件といわれるミステリーを題材にした朗読劇「畝傍消ゆ」の2本立て。本番が近づき、けいこに熱がこもっている。

5月14日、湖北地区公民館

 あびこ劇団は、脚本家で元市議の飯牟礼一臣さん(81)が1992年に設立した。同劇団が95年から上演している「声なき氷像」は、飯牟礼さんが早稲田大学在学中に書いた小説「アンペラの上の氷像たち」が原作。旧満州(現在の中国東北部)の新京(現・長春)で生まれ、10歳のときに奉天(現・瀋陽)で終戦を迎えた飯牟礼さんが、自らの体験をもとに書き上げた。
 「いいお月様」は、「声なき氷像」と並ぶ同劇団の代表作。デイケアセンターを舞台に、戦後の高度成長期を支えた人々への尊敬の念と哀感をヒューマンタッチに描く。
 認知症の高齢者たちは、自分が人生で一番輝いた昔をなつかしむ。妻の顔も忘れた元高校校長、特攻隊員を「総員帽振れ」で見送った元整備兵、自分を人気女優の李香蘭と思い込んでいる元前座歌手……。飯牟礼さんは「人間の尊厳とは何かを問う作品」と語る。
 朗読劇「畝傍消ゆ」は、飯牟礼さんのルーツにつながる意欲作。今回が初演となる。
 明治時代にフランスで建造された軍艦「畝傍」が、シンガポールを出港後に音信を絶ったミステリーは、「タイタニック」などとともに世界三大海難事件とされている。飯牟礼俊位海軍大尉ら88人が乗船していた。飯牟礼大尉の子孫である飯牟礼さんは「少しでも真実に迫りたい」と、事実に推測を織り交ぜながら朗読劇にした。
 劇団員は10~81歳の27人で、年2回の公演や月2回のけいこに参加している。飯牟礼さんが「若手のホープ」と期待しているのが、水谷悠那さん(15)。この春、県立東葛飾高校に入学した。
 受験勉強のため、8カ月ぐらい劇団を離れた。「早く戻りたくて、前期入試で合格しようと頑張りました。これからもずっと、この劇団にかかわっていきたい」。「いいお月様」では、新人の介護士を演じる。

 5月14日午後1時から、湖北地区公民館ホールで上演する。入場無料だが、事前予約が必要。はがきに〒住所、氏名、電話番号、入場券必要枚数を明記し、〒270・1132我孫子市湖北台10・2・25、飯牟礼さんへ。先着250人に入場券を送付。

5月26日(金)松戸で沖縄コンサート
炎舞太鼓と若手バンドの共演
ワンコインで犬猫殺処分ゼロを目指して

沖縄の若きアーティストのみなさん

 読者の皆様に贈る朝日新聞プレミアム企画の第3弾。ワンコインで楽しめる「沖縄ニューパワーコンサート」が今年も松戸・森のホール21にやって来る!
 沖縄の豪快なエイサーを披露する炎舞太鼓と、八重山民謡の若き名手、世持桜さん、オリオンビールのCMソングなどを手がけ、スケール感あふれる楽曲が話題の「グリーンノートコースター」が沖縄の心地よい風を運んでくれる。

 朝日新聞販売店㈱パワー(ASA松戸東部、新松戸、北小金、新松戸南部)では、身近な会場で良質な音楽を楽しみながら、動物愛護への理解を深めようと参加を呼びかけている。
 今回は、殺処分寸前の捨て犬・被災犬を救助して人の心身のケアをするセラピードッグ(治療犬)の育成に取り組んでいる「一般財団法人国際セラピードッグ協会」(大木トオル総代表・ブルースシンガー)を応援し、入場料全額を同協会と、千葉県動物愛護センター関連の活動に寄付をする。コンサート会場内ロビーでも募金箱を設置し、殺処分0を目指す取り組みを来場者へアピール。「ペットを捨てない」「不妊去勢手術を受けさせる」「マイクロチップの装備」などなど。県内でも年間約2000頭近くが殺処分されている現状を変える一歩を、ご一緒に。
日時/5月26日(金)18時開場、19時開演
会場/松戸・森のホール21
料金/500円(全席自由)
 チケットのお申し込みは、☎04(7143)4021朝日れすか編集室まで(平日10時〜17時)。

我孫子市東日本大震災から6年
我孫子で鎮魂竹宵の集い

鎮魂と復興への思いを込めて合唱するママさんコーラス

 東日本大震災から6年。原発事故の収束もないまま避難解除が出される地域があっても、復興はまだまだ先だ。
 「支え合おう未来へつづく道」をテーマに、被災地と被災者への支援を願う我孫子市民による手づくりチャリティーイベント鎮魂竹宵の集いが3月11日、12日の2日間にわたり、あびこショッピングプラザで行われた。
 期間中、会場に設置された舞台では市民サークルやユニットなどによる演奏が披露され、多くの買い物客も足を止め聴き入っていた。合唱曲が流れると観客も一緒に歌うなど、一人ひとりの鎮魂と復興への願いがひとつになった。イベントのメーンになる竹宵の灯籠は、竹林再生に取り組む「NPO法人住みよい街づくり研究会」が、震災の年から始めた岡発戸の竹林整備で伐採した竹で制作を担当。自然の美しい光のオブジェが好評だ。竹の短冊に「ぱんやさんになって、みんなにあげたいです」と書いた4歳の妹の作品を7歳のお兄ちゃんが吊るす姿も見られ、来場者が書き込んだ竹の短冊が灯籠を飾り、風に揺れてカランコロンと鎮魂の思いを奏でていた。
 当日、会場では防災への啓発活動も行われ、非常食用のアルファ米で作ったおにぎりが配られたり、3階にある市民プラザでは、「自らの生命は、自らが守る 自分たちのまちは、自分たちで守る」をスローガンに三角テントの作り方やAEDなどの体験コーナー、パネル展などで防災の大切さを呼びかけていた。

 

松戸市好評! みらいフェスタ
「やさしいまつど」を体感

 子ども・若者・高齢者・障がい者に「やさしいまつど」を体感してもらおうと「みらいフェスタ2017」(まつど市民活動サポートセンターなど主催)が3月25日、松戸駅周辺を会場に行われ、大勢の来場者でにぎわった。
 今回、市内で市民活動を展開している63団体がアイデアを出し合い、『こどもは、みらい』のテーマに沿った子どもたちのためのユニークな企画が盛り沢山。西口駅コンコースの舞台では、小中学生による和太鼓演奏やキッズダンスのパフォーマンスなどが華やかに繰り広げられ、各ブースでは、折り紙アクセサリーづくり体験やゲーム、クイズコーナーも好評。昔の遊びや、手作り品の販売、松戸名産矢切ネギを使ったコロッケの飲食ブースなど、終日多くの市民でにぎわった。
 手作りブレスレットや指輪を販売する子どもたちが主体のブースも注目を集め、大人気。参加した横山愛衣さん(小2)は「お客様がどんなものがほしいのかを自分たちで考えてつくりました」と楽しそう。八木杏珠さん(小4)は「お客様がどうしたら喜ぶかを考えました。宣伝と、何より笑顔でいらっしゃいませの一言が大切」と大人顔負けのアピール。
 主催者の一人、まつどNPO協議会の岩橋秀高理事長は「自分のためは社会のため、社会のためは自分のためになって行くのが市民活動。日常の中で出来る時に気軽に参加してほしい」と多くの市民の参加を呼びかけた。

柏市怪我乗り越え3Dアートで入賞
柏市の澤野由紀子さん

入賞した「桜」の作品と澤野さん

 柏市で3Dアート(シャドウボックス)を中心の手芸作品づくり「DWアート教室」を主宰する澤野由紀子さん(54)の作品がこの春、「AJCクリエイターズコレクション展」に入賞し、上野の東京都美術館で展示された。
 3Dアートの講師になって約20年という澤野さんは3年前に自動車の事故で左膝軟骨を失い途方にくれ、治療方法を求めてリハビリに励んだ。今では主治医も驚くほど痛みを克服し、歩けるまでに。
 その復活を支えてくれた家族や、多くの友人たちに感謝をこめて、3Dやパーチメント、折り紙の技法を駆使した大作に挑戦。1年がかりで桜の花を何百枚も重ね、折り紙で牛や馬、猿など動物たち がお花見を楽しんでいるシーンを48㌢四方の箱の中に表現した。
 今回、初挑戦で入賞を果たした澤野さんは、「AJC展で若いアーティストたちの創作に刺激をもらった。新たな出会いも生まれ今後の作品づくりにいかしていきたい」と怪我を乗り越え意欲満々だ。 毎週金曜日の午前中に開いている教室の問い合わせは、☎090(9300)4671 澤野さんまで。

■6/13(火) 3Dアート1日体験開催
 澤野さんによる3Dアート体験教室を6月13日(火)、ASA柏文化サロン(柏駅東口徒歩3分)で開催。参加費は1000円(材料費込み)。午前10時~12時。定員電話先着10名。申し込みは、☎04(7143)4021 朝日れすか編集室まで。

我孫子市4/29(土・祝)手賀沼親水広場
水の館リニューアル もうすぐ先行オープン

   

 千葉県から我孫子市に委譲された手賀沼親水広場のリニューアル工事が進行中で、もうすぐレストランが先行オープンする。
 市民の憩いの場として利用され、親しまれている同広場は、水環境保全意識の啓発や、環境保全型農業の普及・促進などを目的に1991年に建設された。今回のリニューアルで、さらに地元密着の充実した施設運営に期待が高まる。
 水の館内は、これまでの研究棟のイメージから一新。1階に手賀沼ステーションと、我孫子市の安全・安心な新鮮野菜や農産物加工品などを販売する農産物直売所、レストランが併設される。手賀沼に関する生き物や水環境保全、市民活動などの情報展示コーナーも設置。
 我孫子産の農産物を生かした料理やデザートが楽しめるレストランは、4月29日(土・祝)先行オープンの予定。オープンデッキもあり手賀沼を眺めながら屋外での飲食も出来るという。
 2階は、手賀沼の歴史や文化に関する情報を展示する手賀沼学習コーナーや、あびこ型「地産地消」推進協議会事務局を設置。3階は、プラネタリウムや研修室のほか、新たにミニギャラリー、少人数のミーティングに利用できる市民活動コーナーも完備。手賀沼が見渡せる展望室も引き続き利用可能で、5月14日(日)開催の市民参加イベント「Enjoy手賀沼!」に併せてオープンを目指している。直売所とプラネタリウムなど、グランドオープンは6月3日(土)。
 詳細は、 ☎04(7185)1484 同市手賀沼課まで。

情報5/3(水・祝)は憲法記念日
平和の大切さを考えよう!


■かしわ市民憲法集会2017
 「なぜ君は憲法に興味がないのか?」首都大学東京教授の木村草太さん講演会。2017年かしわ市民憲法集会実行委員会主催。
日時/5月3日 13時開会
場所/柏市民文化会館 ※要参加券
参加券/一般499円、中高生200円
 詳細は、 ☎04(7105)1817 小菅さんへ。


■我孫子・憲法を考える市民の集い
 「トランプ政権の登場と日本の進むべき道」経済学者の金子勝さん講演会。憲法を考える市民の集い実行委員会主催。
日時/5月3日 14時30分~16時30分 ※申込不要
場所/あびこ市民プラザ 定員/先着200人
資料代/700円(大学生以下無料)
 詳細は、 ☎04(7183)2789 濱田さんへ。


■松戸憲法記念日の集い
 ジャーナリスト・岸井成格さんの講演後、戦争や平和、人権について話し合う。2017年松戸憲法記念日の集い実行委員会主催。
日時/5月3日 13時~16時
場所/松戸市民会館 定員/1,200人
参加費/500円(18歳以下無料)
 詳細は、 ☎047(344)9454 今井さんへ。


■2017年流山憲法集会
 「日本国憲法の危機に直面して―ジャーナリズムの衰退と萎縮」映画監督・作家の森達也氏講演会。9条の会・流山主催。
日時/5月14日(日) 13時30分
場所/流山市立生涯学習センター
資料代/500円(18歳以下無料)
 詳細は、 ☎04(7144)3993 山田さんへ。

エンタメ招待席5/14(日) 無声映画上映会
キネマ旬報シアターで

 毎月1回、キネマ旬報シアター柏で上映の朝日新聞販売所主催「活弁による無声映画上映会」。5月はバスターキートンの短編「化け物屋敷」「案山子」2本を上映。

★電話先着10名様ご招待
 5月14日(日)、14時20分開演の上映会に参加ご希望の方は、☎04(7143)4021朝日れすか編集室へお申し込みを(平日10時~17時)。

エンタメ招待席5/26(金) 福田こうへい
松戸でコンサート

★読者10組20名様ご招待
 5月26日(金)、松戸・森のホール21で開催の「福田こうへいコンサート2017~全身全霊~」昼の部(13時30分開演)・夜の部(17時30分開演)に各回5組10名様をご招待。民謡で鍛えた伸びやかな演歌の魅力をご堪能ください。
 ハガキに①ご希望の部②〒番号③住所④氏名⑤年齢を書いて〒102―0082東京都千代田区一番町6―1ロイアル一番町A―201 ベルワールドミュージック「福田こうへい 朝日れすかプレゼント」係へ。4月28日(金)必着。複数応募無効。当選者に直送。

簡単!エコクッキング73

鶏皮だしの中華スープ

料理・写真 大瀬由生子

  料理研究家の大瀬由生子さんが提唱するエコクッキング。
今回は鶏皮から取るスープ。

〈材料〉 鶏皮1枚分、水500ml、生姜1片、人参少々、干し椎茸1枚、長ネギ5㎝、胡麻小さじ1杯。醤油小さじ2杯、塩、こしょう少々、水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1/2杯、水大さじ1杯)、ごま油少々。

〈作り方〉①鶏皮は塩少々をまぶしておく。干し椎茸は水で戻し、細切り。長ネギは斜め薄切り。人参は千切り、生姜はみじん切り。
②鍋に椎茸の戻し汁、水、生姜、鶏皮を入れて火にかける。沸騰させよく煮る。鶏皮に火が通ったら取り出し細切りにし、鍋に戻す。
③野菜を加え、火が通ったら醤油を加えて煮る。塩、こしょうで味をととのえ、胡麻を加える。
④ボウルに水溶き片栗粉の材料を入れ混ぜ、火を止めて回しいれ、よく混ぜたら再び火にかけとろみをつける。仕上げにごま油を回しかける。
[エコポイント]
鶏皮はよいだし汁が出るので捨てずにスープに使ってみては? うれしいことに、鶏肉から皮を取り除くとカロリーが40%オフになるそうですよ。

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